
第一回、ダイヤモンドザイ、浜辺編集長ロングインタビュー
第三部
まさかリーマンが素っ裸で!?
さて話を少し変えて、世界経済がこういう状況になっていますが、どうですか?浜辺編集長としては今こそ投資をすべきだと?
もちろんです。
今は投資は手控えるべきだという声もありますが。
私も、思いっきりここで勝負をしろってことじゃないですよ。それと今安いから買いましょうってことでもないです。値頃感で買うってのは良くないですね。
そうですね、こういう相場展開のとき、値頃感は通用しません。じゃあ、今こそ投資をすべきという理由は?
ウォーレンバフェットさんが、昔ITバブルがはじけたときに、こう言ってたんですよ。海水浴場でみんな気持ちよく泳いでいる。で、潮が引いていくと誰が裸で泳いでいたかがわかるというんです。
「あれ、あいつ素っ裸じゃん。わ、お前も素っ裸か、お前もか、」って。だけどちゃんと海パンはいてる人もいる。だったら海パンはいてる人を買えばいいんですよ。それが潮が満ちているときには見えないんです。
なるほど。面白い例えですね。そういう意味ではリーマンも素っ裸だったんですね(笑)。
ですね(笑)。誰もリーマンがまさかパンツをはかずに泳いでいるとは思わなかったですよね。えらく威勢よく泳いでいるなあと思っていたら実は丸裸だったという。
なるほど、それで今がそういうことがはっきりわかるチャンスだと。よくわかりました。
話は変わりますが、ザイでは色々な投資を取り上げていますが、編集長が今一番興味のある投資は?
シンプルに一番自分が理解しているものがいいんだと思うんですよ。そういった意味では株式は非常にわかりやすいですね。歴史もあるし、安心できますよね。自分がよーく知っている大好きな会社の株を安いときに買うと、ま、そういうのが一番好きなんですけどね
なるほど。
その延長線上で最近便利なのが色々出てきていまして、例えばETFってのがありますね。ETFってのは株に近い形で取引できますし、コストも安くて非常にいい商品ですよね。しかも今や世界中の色々なものに投資出来るようになっていますから、これはなかなか面白いと思っています。
で、よくわからないものとしては、でもわかりにくくても面白いものは面白いじゃないですか。そういった意味でCDFとかFXも面白いと思いますね。株のように非常に信頼が出来て、伝統と歴史がしっかりしたものとは違うと思いますけど、研究してみたいって感じがしますね。
「売り」が出来る投資ってのは魅力がありますよね。
そうですね。私たちのサイト=『ザイFX!』では、08年の夏頃高金利通貨を売りなさいって書いてたんです。でも個人投資家としてはなかなか「売り」から入らないですよね。あそこで売ってた人は大儲けしているでしょうけれども。
インターネットで投資をしよう!
ところで冒頭お話しましたようにマネポケの会員は自分でブログやサイトを運営している投資家の方がたくさんおられます。そういう方々は日本の投資リテラシーを向上させようとボランティアで運営されているんですね。どうですか? ザイとして、そういうブロガーやサイト運営者を応援していこうとか、連携していこうとかそういうお考えはありませんか?
あ、それはもう是非、是非。こちらからお願いしたいくらいです。僕らの雑誌にもよく出てきてくれてますしね。ブログやっている個人投資家は多いです。ですから、そういう人たちがどんどん増えるということは素晴らしいことだと思いますよ。
是非そういった方を応援してあげてほしいと思います。それが今一番必要な日本人の投資リテラシーの向上にもつながると思います。
はい。喜んで。
さて、ところで、現在ザイは雑誌がメインですけど、先ほどもちょっと話が出ましたが、『ザイオンライン』『ザイFX!』というサイトも誕生しましたよね。こちらも浜辺編集長が責任者なんですよね?
はい、そうです。
雑誌のザイとオンラインのサイトの関係はどういった関係なんですか?投資家はどのように利用すればいいんでしょうか?
そうですね、やっぱり、ある程度まとめてしっかりと理解したいというときに、紙で読むというのが必要だと思うんです。ちゃんとまとまっているというのは魅力があって、今でも、読者には望まれていると思います。
ただ、株価が昨日こうなりました。今日こうなりました、で、どう動くべきですか? っていうようなときや、業績や株価などの種々の最新データを皆さんに使ってもらう、ということではウェブというのは非常にパワーがあると思いますし。素晴らしいとものだと思います。
ですね。
雑誌で投資の基本的なノウハウや注目の銘柄についての記事、あるいは「サブプライム問題の本質とはこういうことだ」というようなまとめ記事みたいなものを楽しんでいただいて、で、「この銘柄の株価はいくらだろ?」ってのを今日調べようと思ったら、ウエブに来てもらった方がいい。
ま、そういう使いわけになっているかなと。
長期的な流れは雑誌で読み、そこをわかった上で、今日はどうかなと言うのはウェブで見てもらえばいいわけです。そのために作りました。
ということは、雑誌としてのザイが無くなることはないと。
ないです。
だけど、これからはウェブも力を入れていくと、そういう基本姿勢だと思ってよろしいですか?
そのとおりです。
そのためにはマネポケの会員と連帯しなければと(笑)。
はい(笑)。そもそもザイはインターネットで投資をしようというコンセプトで作っているんですね。それまでのマネー誌は証券会社の営業マンを通じて株を買うということを主体とした雑誌だったと思いますが、僕らは創刊のときから株をやるならオンライントレードでやりましょうということを標榜していました。
もしも、オンラインというチャンネルがなかったら、株式投資をやらなくてもいいってくらいの勢いで最初から作っています。
おお(感激)。初めて知りました。そうなんですか。
はい。インターネットのお陰で金融が民主化されたんすね。情報の開示も平等だし、企業の情報もインターネットを使えばリアルタイムでわかりますよね。そしてインターネットのお陰で低廉な手数料で取引出来るようになっているわけです。それ以外にもさまざまな利点がインターネットにはあります。
あります(笑)。
例えば、板が見えるってことだって、考えてみたらすごいですよね。だってほんの10年前まで、みんな「新日鐵今いくら?」とか聞いて、「じゃあ千株買っといて」という感じで買ってたわけでしょ。今は板がリアルタイムで見えます。ヘラクレスなんて上下8本とか見える。
つまり、かなりの部分がオープンになってきたんです。そんなすごい時代がやってきたんだから、インターネットを通じて投資をしましょう。インターネットを使って投資をするためにこれを読んで下さい。というのがザイなんです。
だからウェブをやり始めたのは、遅いくらいなんです。 マネポケの会員の皆さん、オンライントレードをするために是非ザイを読んでください、よろしくお願いします。
はーい。わかりました。読みまーす(笑)。ということで、本日は長時間、ありがとうございました。
ザイ編集部が推す 「渾身のイチ銘柄」を見よ! 取材のために移動した総距離、ナント1万3362km! イマイチ伸び悩む株式市場にも、お宝銘柄は埋もれています。 お宝株に共通するテーマはズバリ 「新市場」「独自性」「社長力」! このテーマにこだわって、徹底取材を敢行しました。
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そのほか、こんな時こそ頼りになるかも、の「金」投資や 投資の損で傷ついた(?)自分の資産を どう管理するのがいいかがわかる「試算管理術」など 暗くなりがちなイマをどう乗り切るかの知恵が満載! 「創刊9周年記念」のザイ5月号、必読です。
2008年10月

株式会社ダイヤモンド社浜辺 雅士(はまべ・まさし) ダイヤモンド・ザイ 編集長
奈良県出身43才、明治大学文学部卒。
マガジンハウスでライター見習い後、某主婦雑誌会社に就職。育児漫画シリーズでブームを作る。
1994年ダイヤモンド社に転職、2000年3月『ダイヤモンド・ザイ』の創刊に参加し、全く新しい発想で日本一売れる投資雑誌に育てる。02年4月より編集長として現在に至る。

